こんな疑問におこたえします。
その前に、そもそも自分は絶対英語を話せるようになる気がしない、という方へ。
こちらの記事を読んでからもう一度帰ってきてください。
そのマインドセットでは話せるようになりませんので。
英語初心者に必ずやってほしい正しい勉強の進め方
結論を先に言うと、語学習得の原理原則は
- インプット
- アウトプット
- 繰り返し
この順番です。
英語初心者の場合は、まずはインプットが正しいスタート地点です。
インプットをある程度こなすと次はアウトプットに移ります。
そして今度はそのアウトプットに慣れてくると、アウトプットを通してインプットするということも多々あります。
こちらは後半で詳しく説明しますが、間違ってもインプットをすっ飛ばしてアウトプットからではないのでご注意を。
英語初心者がやってはいけない勉強法
ここで先に英語初心者が絶対やってはいけない勉強法を紹介しておきます。
当てはまっていたら即やめてくださいね。
英語の聞き流し
はっきり言って英語初心者の人がやる英語の聞き流しは、時間の無駄です。
ある程度文法の知識があったり、単語が拾えたりするならまだしも、なにもわからない状態で聞くのはただの雑音になります。
十分なインプットが無い状態でのアウトプット
十分なインプットが無い状態でのアウトプットは、決して無駄にはなりませんが、効率が良いとは言えません。
英語0で留学に行くなどがその例です。
アウトプットができる段階というのは、十分なインプットがあってこそになります。
社会人は毎日仕事などで忙しいので、できる限り遠回りはしたくないはず。
時間とお金が無限にある人は別として、インプットをすっとばしてアウトプットするのはやはりおすすめできません。
使える英語のインプットをしよう
英語初心者が1番最初にすべきことは、インプットです。
ただ、このインプット。実は私たちは学生時代に最低でも6年間かけてみっちりやってきているはずだってご存知でした?
授業を思い出してみるとわかると思いますが、英語の長文を読んだり受験英語の単語を覚えたり、ほとんどインプットだったはず。
ではなぜ活かせないのか。
答えは簡単
ではこれからは会話に使えるインプットをしましょう。
それだけです。
インプットは生きたリソースから
先ほどの「完璧を求めない」ということにも繋がりますが、正しく覚えていても使われない表現ってたくさんあります。
よく言われることとして「言語は生きている」ということ
使う人や、時代によってその形を常に変えています。
よって、言語を習得したいなら、生きたリソースから情報を取るべきです。
実際にネイティブ同士が日常会話をしているものを毎日横で聴ければいいのですが、ほとんどの日本人にはそんな機会はありません。
なので私のおすすめは、YouTubeや海外で流行っているドラマ、ポッドキャストなどから「今の英語を聞くこと」
今流行のことを知れるだけでなく、流行りの表現を知ることもできます。
例えば短縮形やリンキングと呼ばれるものは、学校でやったリスニングのテストや教材には出てきません。
いくら文法的に正しくても、日常会話で出てこないものをひたすら勉強するのはナンセンス過ぎます。
使えるリスニングの勉強法については英語リスニングを確実に伸ばすたった2つの方法+【初心者向け教材】で詳しく解説しています。
単語はイメージで捉える
英語が苦手な人の中には特に単語を覚えるのが苦手と言う人も多いのではないでしょうか。
ここで初心者の人にスペルを覚えることよりもやって欲しいことがあります。
そんな人へのアドバイス
極論を言うとスペルは覚えようとしなくてOKです
というのも、「英語を話すこと」と「スペルがわかることは」はイコールでは無いからです。
ネイティブの中にもスペルが苦手・わからないといった人は実はめちゃくちゃいます。
日常英会話ができるようになりたい人の場合は中学レベルの単語で十分です。
特に前置詞についてはイメージで捉えることを意識すると自然と使える形に頭の中でイメージから言語を処理できるようになります。
ちなみにこのイメージで覚えるに特化した単語集もあります。
私も使っていた物を参考までに紹介します。
一つの単語を覚えるために同じイメージを持っている単語も合わせて覚えられるように工夫されています。
文法はほどほどに
文法は、私たちが英語を理解するのにとても役立ちますが、とてもつまらないのでそのせいでやる気がなくなるくらいならやらない方がましです。
文法でつまずいてしまって時間をかけすぎないようにほどほどでOKです
私個人的な経験でいうと、私は文法は中学までをさらっとおさらいし、そのあとは英会話を始めました。
会話をしていて自分が言いたいことが今の文法の知識で言えない時ってものすごくもどかしい気持ちになります。
それを後から調べるんですね。
このように、自分がいつ・どんな時に使うのかリアルに想像できない状態で文法書を一から順番に見て覚えるよりも、もどかしい思いをしたその都度調べることで自然と身につくようになります。
文法の習得例
例えば自分が「この映画を見たことがある?」と言いたかったけど言えなかったときはこんな思考になります
- 現在形だと「見る」→違うな
- 過去形だと「見た」→なんかそんな感じするけど「ことがある」のニュアンスが足りないな
- 「ことがある」のニュアンスを含めるにはどんな文法があるんだろう→過去完了(have +過去分詞)
- Have you watched this movie?→これだ!
ちなみに文法は中学3年生までに習う程度の文法で十分です。
日常英会話は成り立ちます。
英語初心者に圧倒的に足りていないアウトプット
先ほども説明しましたが、日本人が英語の授業でやってきたことは圧倒的なインプットです。
逆にいえば、圧倒的にアウトプットが足りていません。(というかたぶんほぼ0)
ここからがアウトプットも具体的な方法を紹介します。
基本的には難易度の低いものから紹介しますが、自分ができそうなのからやってもOKです。
英語で独り言
独り言は、最初は次の2つから始めるといいと思います。
- 目に入ったものを説明する
- 状態を説明する
話す文章のポイント
短い文章を作る
英語初心者の人は、最初から完璧な文章を作ろうと頑張りがちですが、そこは肩の力を抜いて、簡単で短い文章を作ることを心がけましょう。
英語は、必要な情報は後から付け足していく言語なので、最初から全てを言う必要はありません。
短い文章を応用していく
- 現在形→過去形
- 単数形→複数形
- 肯定形→疑問形・否定形
とりあえずここら辺から始めましょう。
過去完了や仮定法などいろいろ教科書には乗ってますが、それらは自分が必要になった時に覚えればOKです。
上で説明した応用が自然とできるようになると、その他のものもスムーズに入ってきます。
応用例は次のとおり
- That’s is a pen→Those are pens
- I am an office worker→I was an office worker
- He is my boss→Is he my boss?/He isn’t my boss
この独り言、実はとっても効率の良い単語の練習にもなります。
単語帳にびっしりと羅列した単語を必死に覚えるよりも、自分が説明したいことや物の名前が出てきた時に、その都度調べたほうがはるかに記憶に残りやすいです。
また、自分が説明するのに必要だった単語なので、単語帳を見ながら「こんな単語いつ使うんだよー」みたいなことが起こりません。
シャドーイングをして英語の口を作る
YouTubeやポッドキャストなどを利用して、聞こえた英語をそのまま自分でリピートします。
最初のうちで早すぎて付いていけない、場合はスクリプトを見てやりましょう。
一回きりで終わらせず、同じものを何度も何度も繰り返すことによって、口から滑らかに英語が出てくるようになります。
口の周りが疲れてきますが、それは日本語では使わない口の動きがちゃんとできている証拠です。
英会話でコミュニケーション能力を養う
英会話などでアウトプットをしていると、「こんな風に言いたかった」「あれはどう言うんだろう」という疑問がでてきます。
その疑問が出るたびに使えそうなフレーズや単語を調べることで自然と使えるインプットができます、
先に紹介した2つの方法と違って、コミュニケーション能力を養うために人との会話をする必要がありますが、どんな方法でもいいと思います。
英語を話す友達がいればその人でもいいし(ネイティブじゃなくても問題ない)いないなら英会話カフェみたいなところに通ってもいいと思います。
私はそういった友達もいなかったし時間も取れなかったので、家で自分の好きな時間にできるオンライン英会話を使っていました。
初心者のオンライン英会話の始め方は、【オンライン英会話】超初心者だからこそ効果的!+おすすめと選び方で詳しく説明しています。
英語初心者に最も大切なステップ:繰り返す
ステップ1とステップ2で紹介したインプット・アウトプットの手順が理解できたら、あとはそれを繰り返すだけです。
「だけ」といいましたが、ここが1番ですが、その割にはめちゃくちゃつまらないポイントです。
なのでシンプルに飽きます。
ここをいかに耐えられるかで、英語を話せる人になるかどうかが変わります。
英語が話せる人は一部の人だけだ・頭がいい人だけだ・留学に行ける人だけだ
と自分には一生にできるようにならないと思っている人も多いですが、それは間違いです
英語は誰でも練習すれば話せるようになります。
特殊な才能や能力は必要ありません。
そしてサボってしまった日があったら気づいたその日からまた続けること。それで大丈夫です。
語学の習得はなんのトリックも近道もありませんが、やれば誰でもできるようになるものです。
英語初心者が勉強する上で注意したい2つのこと
完璧を目指さない
どの言語もそうですが、言葉というものは生きています。
時代や地域、話す人によって変わるものです。(日本語でもそうですね)
参考書に書かれていることが、いつどんな時代でも正しいとは限らないってことを知りましょう。
そこに書かれていること一言一句、完璧に覚えたところで意味がないんです。
覚えるのがすごく辛いな、なんかこの文法は頭に入らない
そう思ったら、ガンガン次に進みましょう!
いつかその文法が必要なときに、自然と勉強する日が来ます。
ちなみに私がこちらの書籍を使っています。
わからないことがあるたびに開きます。
とうか多分英語学習者はみんな使っている参考書の一つだと思います。
日本語の説明がわからなくても飛ばす
私が独学で英語を勉強して、すごく感じたことの1つとして
特に文法に付けられた難しい漢字の羅列は、見てるだけで眠たくなります。
はっきりいってやる気を削がれます。
私は英語の文法を日本語で勉強したあと、英語でも勉強したのですが、英語の方が100倍楽でした。
そんなことある?と思うかもしれませんが、これほんとです。
リーディングの勉強のついでに、文法も英語で勉強してみるのをおすすめします。
日本語で説明されている参考書が難しいなと思ったら、すっとばして次の章にいきましょう。
参考書を何章か読んでなくたって、話す上ではたいした問題ではないので大丈夫です。
まとめ:正しいインプット→アウトプットを繰り返そう
まとめます。
英語初心者の勉強の進め方
- インプット
- アウトプット
- 繰り返し
英語初心者の間違った勉強法
- 英語を聞き流す
- インプット無しのアウトプット
使えるインプットをしょう
- 生きたリソースから
- 単語はイメージで
- 文法はほどほどに
アウトプットをしまくろう
- 英語で独り言
- シャドーイング
- 英会話
ひたすら反復しよう
あとはただひたすら繰り返すだけ
毎日繰り返すことは非常につまらないが、語学の習得の上で最も重要なポイント
英語初心者への注意事項
- 完璧は目指さない
- 日本語の説明がわからなかったら飛ばす
以上です。