英語初心者でリスニングを伸ばしたい人「今の方法が間違っているのか、英語リスニングが苦手で全然伸びない。遠回りもしたくないし、確実な方法で練習をしたい。初心者がリスニングを伸ばすためにオススメの教材やアプリないかな…」
こんな人へおすすめです。
ひと昔前に”聞き流すだけでペラペラ!”といったCMをよく見かけましたが、はっきり言ってそんな魔法のような話は存在しません。
英語学習において、そのような魔法はありませんが、コツコツ続けることで確実にスキルアップする方法はあります。
英語リスニングを確実に伸ばすたった2つの方法
初心者のうちは、どうしても英語の文法を頭の中で組み立てたりしながら英文を読んだり話したりしてしまうと思います。
最初は私もそうでした。
理由は明確で、学校の英語の授業でそう教わったんです。
ここの関係代名詞はここにかかっていて…といって矢印を後ろから前に引っ張ってきたりしました。
完全にあのせいです。(ほんと最悪!)
英語4技能と呼ばれるリーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの中で、リスニングだけは他の3技能と違って自分でペースをコントロールできないため、そのやり方が通用しません。
いちいち耳に入ってくる英語を、頭の中で組み立てなおしていては到底間に合わないんですね。
そこでなにが必要かというと、単純に組み立て直さない=英語を英語のまま理解する必要があります。
もちろん他の3技能でもそれができるのがベストです。
ただそのやり方を知らない私たちは、学生時代に習った方法に忠実に従って訳そうとするわけです。
その方法は、時間はかかりますが、問題が解けたり意味がわかったりはします。
ただ、繰り返しになりますが、リスニングに関してはそれをやっていては全く歯が立ちません。
つまり、リスニングは全く違うやり方で練習する必要があります。
英語リスニングの初心者がやることは次の2つです
- 精聴=集中してじっくり聞く
- 多聴=たくさん聞く
精聴・多聴と聞いてもピンと来ないと思うので、具体的なやり方を説明します。
英語リスニング初心者におすすめの練習方法
リスニングを伸ばすための基本は、狭く(少数)・深く(集中) です。
具体的なリスニング方法は次のとおりです
- スクリプトのあるものを用意する→短いものでOK
- 最初はスクリプト無しで集中してじっくりと聞く(精聴)→聞き流しは絶対だめ
- スクリプトを見て、自分が聞き取れなかった部分を確認する→わからないのは文法のせい?単語のせい?
- わからなかった部分の理由がわかったら、スクリプトなしで聞く(多聴)→同じものを何度も聴く
③の段階で必ず意識して欲しいことがあります。(これ重要です)
という作業です。
日本人の私たちは、文字で起こせばわかるのに、聞きとれない音が存在します。
それが大きく次の3つです
- 短縮形
- 音の連結と脱落
- Tの音の変化
これらを意識して練習すると、だんだん聞こえてくるようになってきます。
これら3つのポイントについては独学で英語が話せるようになった人が共通してやっていた1つのことにて詳しく解説していますので、本気でリスニングを上達したい人は読んでみてください。
英語初心者がリスニングするときに注意したいポイント
英語初心者さんがリスニングするときに注意しておきたいポイントは大きく4つ
英語を頭の中で組み換えない
他の英語3技能ならまだしも、リスニングに関してはそれをしていると絶対に間に合いません。
冷静に考えてみてください。
いちいち文を頭の中で聞いたそばから組み替えるって、とんでもない労力を使いますよね。
瞬時にそんなことができる人はよっぽど頭の回転が早い人だけです。
仮にその方法でリスニングができたとしても、英会話、つまりリスニング+スピーキングとなればもうお手上げです。
組み替えなければならない量が膨大すぎて、もはや人間にできる所業ではありません。
じゃあどうやるの?
これだけです。
最も自然で人間らしい形です。
そしてこれは頭の良し悪し・頭の回転の速さは全く関係ありません。
シンプルに練習で身につきます。
推測しながら聞く
常に何について話しているのか想像しながら聞きます。
あまり他の人は説明していませんが、私はこれが結構重要だと思っています。
私たちは普段意識していませんが、会話をするときは常に相手が何を言うのか推測しています。
推測しているから会話がスムーズに進みます。
日本語でも突然言われもしないことを言われると、聞き取れないことってありますよね。
推測しているから理解できることって、実はたくさんあるんです。
完璧を求めない
これも学生時代の英語の授業の後遺症と言えますが、品詞一つ一つを聞き取ろうとすると消耗します。
そもそも日本語でも、相手が言った言葉一つ一つ(てにをはまで)記憶しますか?しませんね。
大まかに何を言っているのがわかればそれでOKです。
わからなきゃいけないものは極論、主語+動詞 この二つです。
細かい接続詞や前置詞、副詞が聞こえなかったらスルーしましょう。
特に副詞は長いものも多い+無くても大丈夫な要素なので全スルーでもいいくらいです。
あとは推測で自然とカバーできます。
難しすぎるものを選ばない
リスニングに使う教材は、自分のレベルにあったものを選ぶ必要があります。
聞いていて知らない単語が羅列したり、スクリプトを見ても文法が理解できないものなどはあなたにあっていません。
最初は簡単で短いものから始めましょう。
初心者の人に伝えたいこと
中学生レベルから始めるのが恥ずかしいと感じる人も中にはいるかもしれません。
でもみんな最初は短いものから始めています。
誰に知られるわけでもありません。恥はとっとと捨てましょう。
そして何よりそこから始めないと挫折します。(わからないものを永遠に聞き続けるのはただの苦行です)
英語リスニングで初心者が使うべき教材
先ほど紹介した英語リスニングの練習方法が実践できるものを3つ紹介します
スタディサプリ英語
英語が本当に初心者で何から始めたらいいかわからない!という人にぴったりのアプリです。
というのも、このアプリは英語4技能全てを網羅的に学習できる優れもの。
リスニング用・リーディングといったいろいろな教材を個々に買う必要がありません。
値段は有料ではありますが、月額2,000円程度でこの内容はコスパ◎です。
特徴として
- 初心者向け
→満足度92% - AI搭載で、自分に必要なリスニング練習ができる
→苦手なところを判別してくれるので効率よく学習できる - ドラマ仕立てになっていてシンプルに面白い
→実用的な表現を学べる - 飽きずに毎日続けられる工夫が満載
→最短3分のリスニングから - TOEIC対策ができる
- 無料体験がある
→7日間の無料期間中はいつでもキャンセル可能
TOEIC対策として使って800点超えしている人が結構います。
英語学習で一番大事な「続けること」が実現できるアプリです。
スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)公式サイトへ
Voicetube
無料で使えるリスニングリソースです。
ウェブサイトで聴くこともできますし、アプリもあります。
特徴として
- コンテンツが面白い
→流行り物や時事問題もたくさんある - 短めの動画が多い
→コンテンツそれぞれに再生時間が表記されている - 全てスクリプトがある
→隠すことも可能 - 速さが変えられる
- 6段階のレベルが表記されている
→自分にあったレベルのコンテンツを選べる - TOEIC・IELTS対策コンテンツも充実
エンタメ系だけでなく、英語学習者のためのコンテンツも充実しています。
これが無料なので結構すごいです。
Audible
英語リスニング専用の教材ではありませんが、リスニング教材としても使えます。
何より本を読む人は娯楽としても使えるので一石二鳥。
特徴として
- 30日間の無料期間がある
→合わないなと思ったらキャンセルできます - 速さが変えられる
→10段階 - 無料で返品可能
→購入時に使ったコインが返ってきます - 会員になると毎月1冊無料で本が購入できる
→読み終わったあとでも途中でも可能 - きれいな英語が聴ける
→本を読み上げるのでスラングなどはほぼないと思います - 好きな本が読める
→ここが最大のメリットです
普段から本を読むのが好きな人は、もう既にAudibleを使っている人も多いかもしれません。
Audible (オーディブル) – 本を聴くAmazonのサービス公式サイトへ
英語リスニングを伸ばすために話す?
英語を4技能に区別しますが、実はどれも密接に繋がっていて、特にリスニングとスピーキングは深く相互に関わっています。
これはいろんな英語系の記事などにもよく書かれていますが、私自身実感があったので今回紹介します。
私は次のスピーキングの練習を続けていたらリスニング力も自然とつきました。
英語でシャドーイング
当時はYouTubeのシャドーイング教材を使ってました。
不思議なことにシャドーイングを続けているうちに、だんだんと聴けるようになってきました。
私のようにリスニングのためにシャドーイングをやっている人は結構多いです。
人間は自分の口で言えるものは自然と聴けるようになるようですね。
最初のうちは音声に付いていくのが必死だと思います。
だんだん慣れて意味が理解できるようになってくると感情を入れましょう。
感情をしっかり入れられるようになれば、その中で出てきたフレーズを自分のものにできる日も近いです。
10分でもいいので、毎日続けましょう。
英語で独り言
家にいて家事をしている時や、車を運転している時などに目に入ったもの、今自分がやっていることを英語で呟きます。
最初は3語、4語程度の短い文章から、言い慣れてきたらどんどん付加情報を付けましょう。
例:
- That’s a picture(あれは写真)
- That’s the picture we took in US(あれは私たちがアメリカで撮った写真)
- That’s the picture we took in US last year(あれは私たちが去年アメリカで撮った写真)
こんな感じです
英語リスニングが伸びない理由はただ一つ
答えはシンプルです。
リスニングを伸ばしたいならシンプルに継続しよう
シンプルですが、真髄です。
日本国内にいる場合、英語ではない言語、つまり日本語を聞く機会が圧倒的に比べて多いです。
そのために日本語の語順や言い回しに常に引きずられやすい環境にあります。
普段から耳に入る言語ではないなら、自ら聞く努力をするしかありません。
先ほど紹介した方法などで、意図的に英語を聞くしかないということです。
これはリスニング練習だけに限らず、英語学習全体において共通していることです。
いつまで経っても英語が話せない・聞けない人に共通していることはただ一つ、やめることです。
自分がやっている勉強方法を信じられない=要は自分を信じられないから不安になる=やめる
これが挫折する理由です。
逆にいうと、やめない限り、挫折しません。
めげそうなあなたへアドバイス
英語のリスニングを練習していてなかなか伸びなくてめげそうな人へ
- もしかしたら今やっていることは意味がないのかもしれない
- 今やっている練習方法は遠回りなのかもしれない
- このやり方をしていると変な癖がつくかもしれない
こんな風に考えていませんか。
これらは全て、英語が一生話せない・聞けない人が口にする言い訳です。
英語を含めて語学の学習は、結果が数値化されるわけでないので進歩が非常にわかりにくいものです。
まずはそれを理解すること。
語学は進歩がわかりにくい。特に自分ではほぼわかりません。
そんな中で、じゃあいずれ話せる人と、いつまで経っても話せない人の違いは何か?
先ほども言ったとおり、続けているかやめているか、それだけです。
あなたが今日本語を話せているのは、子供のころから遠回りだろうが、なんだろうが、毎日聞いて使っているから、それだけです。
大人になった今は、多少話し方に癖すらあるかもしれません。
でも、それでいいんじゃないですか。人間ですから。
今自分がやっていることを疑い出してやめない限り、いつかそれが活きる日が必ずきます。
言語って、「これをやったからもうだめ」や「絶対伸びない」など、そんな一つの失敗で一生話せなくなるようなものじゃないんです。
語学を習得することは、テストで点数をとることとは全く違います。
間違って覚えたから、絶対話せない、なんてことは起こりません。
むしろ日々失敗・修正の繰り返しですよ。
まとめ:自分を信じて継続しよう
まとめます。
英語リスニングを確実に伸ばすたった2つの方法
- 精聴=集中してじっくり聞く
- 多聴=たくさん聞く
具体的なリスニング方法
- スクリプトのあるものを用意する→短いものでOK
- 最初はスクリプト無しで集中してじっくりと聞く(精聴)→聞き流しは絶対だめ
- スクリプトを見て、自分が聞き取れなかった部分を確認する→わからないのは文法のせい?単語のせい?
- わからなかった部分の理由がわかったら、スクリプトなしで聞く(多聴)→同じものを何度も聴く
③の段階で必ず意識すること(最重要)
詳しくは独学で英語が話せるようになった人が共通してやっていた1つのことで説明しています。
英語初心者さんがリスニングするときに注意しておきたいポイントは大きく4つ
- 頭の中で日本語→英語に組み替えない
- 推測しながら聴く
- 完璧を求めない
- 難しいものを選ばない
英語リスニングで初心者が使うべき教材
リスニングを伸ばすためにできるスピーキング練習方法2つ
- シャドーイング
- 独り言
伸ばしたいなら継続しよう
頭の良し悪しは関係ない
聴ける人と聴けない人の違いは、ただ続けているか、やめているかだけ
以上です。