こんな人におすすめです
先に伝えたい重要なこととして、「留学・社会人」と検索をかけると、ほとんどが留学エージェントのサイトに行き着きます。
知っている人もいると思いますが、留学エージェントは最終的にあなたに「留学してもらうこと」で利益を得ます。
社会人の人で、英語力を身に付けるために留学に行きたいと思っている人に伝えたいことは、1年未満では「話せるようになる」という状態にはなりません。
あなたが行き着いた留学エージェントのサイトで、短期留学をおすすめしているところがあったならそれはただの営業です。
なので、留学の目的=英語力を身に付けるため の人は留学期間は1年以上のスパンで考えてください。
社会人はある程度お金があるので、そういった営業に騙されて結構短期留学に行く人がいます。
そういった人が一人でも減るように、この記事を書いています。
後半では、30歳目前で留学した私のリアルな留学体験談も紹介しています。
社会人で留学しようか迷っている人の参考になれば嬉しいです。
社会人が留学するべき2つの理由と社会人が留学する目的は?
社会人になってから留学をしたい人の中には大きく分けて2パターンあります。
リフレッシュのため
社会人になって毎日忙しく働いて何年か経ったときに、ふと「このままでいいのか」と考える時期が誰しもあります。
そんな時に、一度世界を見てみるのはとても良いことだと個人的には思います。
日本国内で当たり前のことが、どこかの国では非常識であったり、自分の価値観や視野を広げるために他の国に行ってみるというのは正解だと思います。
その場合は、3ヶ月ほどの短期留学でも十分だと思います。
キャリアチェンジのため
キャリアをチェンジするほどの英語力を身に付ける場合は、先ほども述べたように必然的に短期留学ではなく長期の留学になります。
1ヶ月留学しただけで英語力が身について、それを武器に転職しよう!と考えている人がいるなら残念ながら間違いです。
裏を返せば、キャリアチェンジのためで留学している人は「ガチ組」なので、留学までに入念な準備(金銭的・時間的)をしてから来る人が多いです。
社会人で留学するメリットは?
社会人で留学するメリットは大きく分けて2つあります。
仕事が楽に感じる
私は、日本の社会人ってめちゃくちゃ厳しいということに、カナダにきて気付きました。
挨拶・言葉遣い・態度・服装など、何から何までとりあえず厳しい。
返事は大きく、遅刻なんてもっての他。
これら全て日本では「社会人であれば当然できるもの」として認識されていると思いますが、海外ではほぼ無いと言って良いと思います。
よく新入社員に「もうお前らは学生じゃないんだぞ」というシーンありますよね。
それくらい日本では学生と社会人って違いがあります。
そもそも「社会人」という言葉すら英語には無いんです。
なので日本でいうところの「社会人らしい行動」という言葉も存在しません。
何が起こるかというと、毎日遅刻せずちゃんと来るだけで「まじめな人」としての評価がもらえます。
日本で当たり前にやっていたことをやるだけで高評価がもらえます。
事実として、日本人はまじめだから雇いたいというカナダ人もいました。
海外生活で日本で社会人を経験しているかどうかは、大きなアドバンテージになります。
勉強を楽しめる
社会人からの勉強は本当に自分に必要だから・やりたいからということがほとんどです。
学生のうちの勉強=強制とは違って、勉強=娯楽という側面も強いです。
久しぶりの勉強で慣れない部分があるのは事実ですが、私を含めて周りにいた社会人はみんな生き生きと楽しく勉強していました。
いわゆる社会人になってからの勉強の方が楽しい、というやつです。
社会人で留学するデメリットは?
少なからずデメリットもあります。
収入が減る
日本にいたころにどんな仕事をしていたかによりますが、留学をしている際は収入が減るのが一般的と言えます。
カナダの場合、ワーキングホリデーの場合は仕事をして稼げますが、語学学校に通うために学生ビザを取ってきた人や、短期で観光ビザで来ている人などは働けません。
大学に通うなど、一部働くことが可能な学生ビザもありますが、収入はやはり減るのが現状です。
キャリアを外れる
これもまた日本でどんな仕事をしていたかによるところが大きいですが、社会人経験が長ければ長いほど、これまでのキャリアから外れるリスクは大きいです。
また、ワーホリや語学留学で日本に帰国することが大前提の場合、ブランクがあると就活で苦労することも多いようです。
ただ最近は終身雇用が崩壊したとも言われ、日本社会全体も実力や経歴を重視する動きがみられます。
日本から離れていた間にしっかりと実力=つまり英語力を付けられれば、デメリットにならずに済むとも言えます。
30歳目前社会人だった私のカナダ留学体験談
ここからは、30歳目前で留学した私の留学体験談を紹介したいと思います。
私は29歳の時に単身カナダに渡航しました。
もちろん私も最初は不安なことはたくさんありました。
私がどんな感じで留学を決めたかを書いてみました。
社会人で留学しようか迷っている人の参考になれば嬉しいです。
社会人時代の苦悩
20歳で海上保安庁に入庁しました。
正直な話、入庁した当初から海上保安庁で定年まで働き続ける自分の未来が見えず、他にもっと自分が輝ける場所があると感じていました。
常に「生意気な若者」「自己主張が強い」というレッテルを貼られていて、生きづらさを感じていました。
そしてそれは転勤を繰り返す度に強くなり、退職する日までずっと変わることはありませんでした。
今ならもっと早く辞めておけば良かったと思っています。
もし同じように感じていて、留学するか迷っている人がいるなら、今すぐ辞めて留学しようとアドバイスします。
海上保安庁退職と周囲の反応
少なからず、一定数海上保安官になりたい人もいる中で、ある程度の長さ勤めて辞めた当時の自分は、親戚や友達からは「もったいない」「なぜ」と決して理解されているとは言い難かったのが事実です。
その状況で私は「もうタダでは日本に帰れない」と強く決意することになります。
職場でずっと感じ続けていた違和感と、民間で働く友達や先輩から会社の愚痴を聞いていると、「日本ではきっとどこでも一緒だ」と思うようになりました。
残念なことに、日本で海上保安官として、国民のために働くべき国家公務員として長く働いたことが原因で、日本ではもう2度と働きたくない、と思うようになりました。
つまり私は日本に戻らないことが前提で留学を決めた人ということになります。
海外へ留学すると決めてから
少し話が前後しますが、留学しよう!と決めてからの過ごし方について少しだけ紹介します。
先ほど紹介した中でいえば、私の留学目的「キャリアチェンジのため」と言えます。
私がカナダに留学しようと決めたのは、退職日から2年くらい前です。
それからは会社でどんな嫌味を言われようと残業は最小限に抑え、時間があれば永住権の制度や留学の費用のことを調べる毎日でした。
オンライン英会話も始め、ほぼ毎日25分間のレッスンをして英語力を身に付けることと調べ物と仕事する毎日に明け暮れていました。
私の留学プランは、大学→永住権取得・現地就労という流れで考えていたので、費用を抑えるために何が1番必要なのかを常に考えていました。
オンライン英会話はそのためです。
詳しくはカナダの大学へ進学したい人へ 留学費用を安くする最強の方法【体験談】で説明しています。
カナダについてからというと、私は本気でキャリアチェンジをしよう(むしろライフチェンジ)と思って留学に来ているので、現地ではリフレッシュしようと思って来ている人とは多少温度差を感じました。
最初のころは消耗していましたが、そんな人たちと関わるのは語学学校のうちだけですが。
カナダ到着初日から語学学校入校日までの流れについて書いた記事はこちらです。
カナダに語学留学にくる人「カナダに語学留学に行くことが決まってワクワク・ドキドキ…緊張するな…カナダに入国してから入校日までってみんな一体何をして過ごすんだろう?」こんな疑問にお答えします。 カナダ・ハ[…]