日本のスーパーではあまり馴染みのないクランベリー
カナダではめちゃめちゃ人気があるのをご存知でしょうか。
スーパーやスタバのメニューにでさえも、クランベリーを使った焼き菓子が置いてあります。
クリスマスやサンクスギビングには欠かせないターキーにも、クランベリソースは脇役として登場します。
カナダに来てからそこら中で見かけるクランベリー。
気になったので、調べてみました。
そもそもクランベリーってなに?
クランベリーの栄養素
ブルーベリーと同じツツジ科スノキ属の植物で、クランベリーには4つの種類があります。
高さは10mほどにしかならない低木で、枝には緑色の葉をつけます。
その花の形が鶴に似ていることから、クランベリー:Cran (鶴)berry(ベリー)という名前が付けられました。
栄養素はビタミンCが豊富で他にも食物繊維やミネラル、ポリフェノールが含まれています。アンチエイジング効果が期待できる抗酸化作用まであるので、美容と健康をキープするのにもってこいのフルーツです。
クランベリーの原産国
クランベリーの原産国はアメリカ。
元々は原住民の人たちが食用、儀式及び薬として使用していました。
現在では、アメリカ、カナダ、そしてチリの3ヵ国の、合わせて23,470ヘクタールもの土地で栽培されています。
これは東京ドーム約4,700個分の敷地面積です。
もう想像すらできませんね。
面白いのが収穫方法。
9月頃になると、プールのように20センチ程の水を張り、水に浮いたクランベリーの実をポンプ又はベルトコンベアーでトラックに吸い上げ収穫します。
真っ赤なクランベリーがあたり一面に浮かぶプールはとても色鮮やかで、この時期だけに見ることのできる風景です。
クランベリーの食べ方
クランベリーは、ジュースはもちろん、ドライフルーツ、ジャム、マフィンやケーキ付け合わせとしてよく見かけます。
酸味が強いので生食には向いていません。
また、カナダやアメリカでお馴染みのサンクスギビングデーでは、みんなが食べるターキーのソースとして使用されています。
クランベリーのシーズン
クランベリーのシーズンは秋です。
現在は年間を通してスーパーなどで気軽に手に入るフルーツですが、生のフレッシュクランベリーは9月から12月がシーズンのようです。
クランベリーと健康効果
クランベリーに含まれる高い栄養素と抗酸化作用もあることから、海外ではスーパーフードの仲間入りをしています。
カナダでは特に女性がよくクランベリージュースを飲んだり、ドライクランベリー食べている印象があります。
期待できそうな効果効能を見ていきましょう。
クランベリーと膀胱炎予防
膀胱炎を代表する下部尿路感染症の原因は、いつくかあるようですが、既にクランベリーが人間の尿のph値を正常な状態に近づけることから、膀胱炎の予防の効果が期待できるという研究結果がでています。
また、クランベリーに含まれるポリフェノールが、膀胱炎の発症の原因となる細菌が付着するのを防ぐことから、膀胱炎の再発防止に効果があると言われています。
ま
ほかにもクランベリーには尿の臭いの軽減や、濁りの軽減、また結石ができにくい尿の状態を保つ効果があるようです。
クランベリーと心臓血管疾患
2019年には、クランベリーのサプリメントを摂取することで、いくつかの心臓血管疾患のリスクを軽減させることが判明しました。
また、クランベリーは心臓血管疾患のリスクを減らすのに効果的な、善玉コレステロールの濃度を増やし、悪玉コレステロールを減らす働きがあることも報告されています。
さらに別の研究では、肥満若しくは肥満気味の人たちを対象にした実験で、低カロリーのクランベリージュースを毎日一定量摂取することで、血糖値の調整や善玉コレステロールの増加を確認しています。
クランベリーとがん細胞
2016年の臨床実験では、クランベリー若しくはクランベリーを含むものが、がん細胞の増殖速度を緩めたり、がん細胞を消滅させる研究結果を明らかにしています。
近い将来にクランベリーを使用したがん治療が取り入れられる日がくるかもしれません。
クランベリーと歯周病
クランベリーは、口内の健康を保つのに効果があるという研究もあります。
歯周病の原因となるプラークを除去するのに効果を発揮するそうです。
クランベリーとリスク
どの食品もそうですが、取りすぎには注意。
既に血液をさらさらにする作用のある薬を服用している方は、クランベリーの摂取量をいきなり増やしたりするのはやめたほうがいいそうです。
また、尿の酸性化が原因の下部尿路感染症の場合は、クランベリー摂取は逆効果となりますので注意が必要です。
クランベリーを試してみよう オススメ商品
日本ではあまり店頭で見かけないので、現在ではネットで買うのが一番確実でお手軽かと思います。
クランベリージュースはちょっと酸っぱくて苦手と言う方にオススメなのがドライクランベリー
ジャムにすることもできますし、カナダ人はクッキーの中にチョコチップと一緒に入れたりします。
どちらもコストコで手に入ります。
商品も含めて、オススメのものをいくつか紹介しておきます。
まとめ
海外ではスーパーフードとさえ呼ばれるクランベリー。
これだけの健康効果があるとなれば、そう呼ばれるのも納得できますね。
日本ではあまり知られていないクランベリーですが、数年後にはそこらじゅうで見かけるようになるかもしれませんね。