カナダと日本のクリスマスの違いについて知りたい人「カナダ人がクリスマスにやる定番のことってなんだろう?アグリーセーターって聞いたことあるんだけど一体なに?」
クリスマスは宗教関係なく世界中で親しまれているイベントの一つですよね。
日本国民の6割が無宗教徒だそうですが、ほとんどの日本人にとってクリスマスは一年の中でも結構BIGなイベントだと思います。
カナダのクリスマスで日本ではあまり見ない、ちょっとおもしろいものを見つけたので紹介していきます。
カナダのクリスマスの定番ドリンク egg nog(エッグノッグ)
egg nog(エッグノッグ) とは
egg nog(エッグノッグ)は、牛乳と卵をベースに作られた冷たい飲み物です。
子供も飲めるノンアルコールバージョンと、大人が楽しむアルコールバージョンがあります。
カナダやアメリカでは、11月の終わり頃からクリスマスシーズンにかけてスーパーに並び出します。
ブランデーやラム、ウィスキーが入っていて、シナモンやバニラ、ナツメグなどを足すこともあります。
egg nog(エッグノッグ)の歴史
egg nog(エッグノッグ)は、1800年代にヨーロッパで始まったと言われています。
当初は今ほど甘くなく、アルコール度は高めだったようです。
これはエッグノッグの名前の由来にも関係しているようで、昔はアルコールなどをnoggin(ノギン)と呼ばれる木のマグカップを使用して飲んでいたことから、egg-noggin=egg nog (エッグノッグ)になったとか。
カナダのクリスマスにかかせない Christmas Cracker(クリスマスクラッカー)
Christmas Cracker(クリスマスクラッカー)とは
Christmas Cracker(クリスマスクラッカー)とは、ターキーなどのクリスマスディナーと一緒にテーブルに並べられるキャンディーの形をしたクラッカーです。
一般的にはカラフルなラッピングペーパーの中に、お菓子やクリスマスにちなんだ飾りなどと一緒に小さな紙が入っていて、紙にはなぞなぞや、ちょっとしたおもしろいジョークが書かれていたりします。
クラッカーなので、引っ張ると音がします。
だいたいは食事が始まる前に隣に座った人と両方から引っ張って楽しみます。
Christmas Cracker(クリスマスクラッカー)の歴史
Christmas Cracker( クリスマスクラッカー)の発祥はイギリスで、トムスミスというお菓子職人が、フランスを訪れた際に見た”ボンボン”と呼ばれる可愛いラッピングペーパーに入ったアーモンドからアイディアを得て、同じようなものを真似て作ったのが始まりと言われています。
今はイギリスを始めとするカナダ、オーストラリアなどの国々で親しまれています。
カナダのクリスマスの主役といえば Turkey(ターキー/七面鳥)
Turkey(ターキー)とは
ご存知の人も多いと思いますが、 普段馴染みのあるチキンよりも若干パサパサ感強めの鶏の一種です。
カナダやアメリカではサンクスギビングデーとクリスマスといえばTurkey(ターキー)といった感じで、一匹丸ごと買ってきてオーブンで調理します。
日本でいうところのクリスマスといえばケンタッキーといったところでしょうか。
ただ、Turkey(ターキー)は一匹丸ごと調理するので大家族の場合を除き、どう頑張っても1日で食べきれません。
そのあと何日間食べ続けることになります。
そうかんがえるとお正月のおせちっぽいような気もしますね。
ちなみに私もカナダにきて最初のクリスマスは一匹丸ごとオーブンで調理しました。
Turkey(ターキー)の歴史
もともとTurkey(ターキー)はお金持ちの食べ物だったようで、1930年代では一匹の値段が人々の1週間分の給料だったそうです。
一般人の間でクリスマスに食べられるようになったのは1950年代からだそうです。
そんなに歴史は古くないんですね。
カナダのクリスマスでは必ず送りたい Christmas Card(クリスマスカード)
Christmas Card(クリスマスカード)とは
説明するまでもないのですが、こちらも実際にもらったことや送ったことがあるという人も多いと思います。
カナダ人は、クリスマスシーズンになるとChristmas card(クリスマスカード)を送り合います。
12月上旬から中旬くらいにかけて届くように送り、「素敵な休日(クリスマス前からお正月にかけて)を過ごしてね」や「来年も素敵な一年になりますように」など、新年の幸せを願うメッセージが書かれていたりします。
日本の年賀状みたいな感覚なんだと思います。
Christmas Card(クリスマスカード)の歴史
Christmas Card(クリスマスカード)を送る習慣が始まったのは、1843年のイギリスだそうです。
それまで郵便局の使用は裕福層のものだけだったのですが、新たに敷かれた鉄道のおかげで安い切手を販売できるようになってから、一般人の間にいっきに広まったそうです。
カナダのクリスマスでちょっと変わったイベント Ugly Sweater(アグリーセーター)
Ugly Sweater(アグリーセーター)とは
Uglyとは、”醜い”という意味の単語です。
昔ながらのださいセーターを着る、という実に単純なものです。
実際モールなどを歩いていると、たまにトナカイの顔が大きく描いてあったり、ださいというか子供が気に入りそうな柄のセーターを来ている大人を見かけたりします。
近年は、Ugly Sweater(アグリーセーター)を着て集まる、Ugly Sweater Party(アグリーセーターパーティ)が開かれたりもします。
Ugly Sweater(アグリーセーター)の歴史
1950年代に、最初はジングルベルセーターと言われており、ただ単にクリスマスデザインのセーターがクリスマス商戦の一角として大量に生産されたのが始まりと言われています。
それからUgly Sweater(アグリーセーター)は人気になったり衰退したりを繰り返しました。
2001年の日本でもおなじみブリジットジョーンズの日記で、マークというキャラクターがださいセーターで恥をかくというシーンがあったことから、その人気が一気に高まりました。
現在では、SNSの普及もあって世界中で知られるようになったことから、12月21日がUgly Christmas Sweater Dayとなっています。
現在では、手編みの一点ものを着るのが流行っているようです。
まとめ
紹介した5つの中で、既に知っているものはあったでしょうか。
今はSNSの時代なので海外アーティストなどの私生活を見る機会も多くなっています。
もしかするとこのなかに、数年後には日本でも流行っているものがあるかもしれませんね。