世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大し、パンデミックと形容されているのはみなさんご存知かとは思います。
カナダでは現在、外国人の入国を禁止している状態です。(永住権保持者等例外あり)
つまり、お子さんや家族が留学や仕事の都合でカナダで暮らしている人達は、いくら心配でも会いに行くことはできません。
私の住んでいるノバスコシア州は、ちょうど本日、州内全ての教育機関の閉鎖を5月1日まで延長することを決定しました。
いつ解除されるかもわからないし、長期戦になることは必至です。
そんな日本から遠く離れた場所に住む人へ、せめて何かものを送れないかと考える人もいると思います。
「でも、こんな状況でちゃんと届くのか心配…」
「日本からの荷物は拒否されるかも…」
そういった心配している方へ朗報です!
この新型コロナウイルス真っ只中に私は荷物を受け取りました!
今日は、その時のことをシェアしていきたいと思います。
新型コロナウイルスがパンデミックの今、カナダへ国際小包は無事に届くのか
まだノバスコシア州での新型コロナウイルス感染者数が3名ほどだった頃に、私は日本から荷物を送ってもらいました。
一方、その時点での日本の状況はというと、感染者数は800人を超えていました。
カナダ国内での感染者数が少なくても、新型コロナウイルスがパンデミックと形容されるようになってしまった以上、もしかすると世界的に物流がストップしたりする可能性があるかもしれないと不安でした。
私はノバスコシア州を管轄している領事館へ問い合わせすることにしました。
すると領事館の担当の方からすぐに連絡があり、日本からの物流に対する規制は現在のところ行われていないとの回答でした。
結論から言うと、通常より2日ほど遅れが見られましたが、荷物はきちんと到着しました。
ただし通常時とは受け取り方法が異なり、少々困惑することがあったので、それ については詳しくは後ほど説明します。
ちなみに検疫は通常通り行われているはずなので、そもそもカナダ国内へ持ち込めないものを入れている場合はもちろん引っかかる可能性はあります。
少なくとも新型コロナウイルスが原因で日本からの荷物を拒否されるということは今現在はなさそうです。(2020年3月31日現在)
新型コロナウイルス真っ只中に私が国際小包を受け取った時の話
今回は日本から郵便局のEMS(国際スピード郵便)を利用し、約16Kgの小包を送ってもらいました。
日本からカナダへ郵便局を利用し小包を送る場合、カナダ国内到着からの配送はカナダポスト(カナダの郵便局)が請け負うことになります。
私は事前にカナダポストのホームページを見て、先ほど紹介した新型コロナウイルスの対応策に伴う配送方法の変更点を確認していました。
日本からの荷物は私の家には配達されず、最寄りのカナダポストの窓口に直接配送されることはわかっていたので、 Delivery Notice Card が投函されるのを毎日楽しみに待っていました。
が、結果から言うと、私のポストに Delivery Notice Card が投函されることはありませんでした。
ここからは、私がやったことをそのまま書いていきます。
私はカナダポストのアプリをスマホに入れているので。EMSの場合はそこで常に追跡を確認することができます。
今回は、新型コロナウイルスのこともありいつも以上にアプリで確認していました。
するとある日、そのアプリで Delivery Notice Card が私のポストに投函済みとの表示があったので、ポストを確認しにいきました。
しかし、ポストは空。
でもその代わりに、アプリにはこれまで見たことがないようなバーコードが表示され、そちらを使用して荷物を受け取れるとのことでした。
通常は Delivery Notice Card を窓口でピっとやってもらって荷物を受け取ります。
早速私の荷物が届けられたカナダポストに行ってみると、たしかに私の荷物は保管されていました。
が、なんだか腑に落ちないので係の人に聞いてみると
「配達員も最近混乱しているのかも」
と言われました。
ということで、未だに全く腑には落ちませんが、Delivery Notice Card が投函されない場合があるということですね。
追跡ができる郵便物であれば、常にアプリでチェックするのをおすすめします。
追加最新情報
それから何度か国際郵便を送ってもらったので、その状況もシェアします。
種類 | 発送時期 | 重さ | 配達までにかかった日数 |
EMS | 2020年8月 | 5kg | 16日間 |
EMS | 2020年8月 | 10kg | 18日間 |
EMS | 2020年10月 | 7Kg | 28日間 |
航空便(2Kg) | 2021年6月 | 2Kg | 10日間 |
航空便(2Kg) | 2021年6月 | 2Kg | 14日間 |
航空便(2Kg) | 2021年7月 | 2Kg | 13日間 |
通常、EMSは5日前後で着くのが一般的なのですが、最近は2週間以上かかってしまっているようです。
また、EMSの場合だとIDの提示と受領のサインが求められるのが通常ですが、今回は2回ともどちらも求められませんでした。
※現在(2021年7月)は日本からカナダへのEMS及び船便は、一時取扱停止となっています。
日本からカナダへ荷物を送る方法は、2Kg以下の航空便だけとなります。
大体到着までに2週間前後かかっています。
カナダポストの新型コロナウイルスへの対応策
カナダポストは、ソーシャル・ディスタンシングの実施に伴い、配送方法を以下の通り変更しています。
受け取りの際に署名が必要な郵便物
従来の対応:在宅していれば配達員と対面し、署名をしたのち荷物を受け取ることができる
現在の対応:家のドアをノックし、荷物をドアの前に置いて配達員はそのまま去る。
この際は署名を不要
受け取りの際に署名及びIDの提示が必要な郵便物
日本からの国際便はこれにあたります。
従来の対応:配達員と対面し、署名をし、IDを提示したのち荷物を受け取ることができる
現在の対応:自宅には配達されず、直接最寄りのカナダポストの窓口に送られる。
その際は、 Delivery Notice Card という、従来 配達された際に不在だった時にポストに投函される縦長の紙がポストに投函される。(またはドアに貼り付けられる)
この紙に、自分の荷物が保管されている最寄りのカナダポストが記載されていて、荷物を受け取る際はこの紙を持っていく必要がある。
まとめ
今回の記事では、 新型コロナウイルス真っ只中に、カナダへ国際小包は無事に届くのか について、私の経験を基に情報をシェアしました。
あくまでの個人の経験です。
日本から遠く離れた場所に住む大切な人へ、荷物を送る予定のある人の参考になれば嬉しいです。