IELTS ってどんなテスト?
実際に海外でIELTSを受験した人の話が知りたい
IELTSって具体的にどんな問題がでるの?
これからIELTSを受けるけど、試験ってどんな感じに進むの?
この記事では、これらの疑問に答えます。
永住権のためにIELTSを海外で受けてきた話
私は去年永住権をとるためにIELTSが必要だったので、海外(カナダ)で受験しました。
当時、実際にIELTSを受験した人の記事や勉強法について結構ぐぐりました。
と、いうのも理由は単純に
受験料が高い
から。
受験料:25,380円(税込み)
TOEICなど、他の英語技能試験と比較しても4倍とかしちゃいます…
「何回も受けて受験慣れしたら点数とれるようになるよ」
とか書いてある記事ありましたが、何回も受けれるほど安くないです。
受験慣れしたころには10万近くなります。
ということで、当時の私はどうせ受けるなら1発で目標スコアをとるために、どんな勉強法がいいのか調べまくってました。
私と同じように、お金を可能な限り節約したい人って結構いると思うんですよね…
IELTS(アイエルツ)とは
この記事を読んでくれている人の中には
「カナダなどの海外の大学に入るためにIELTSが必要らしい。けどそもそもIELTSって初耳。」
といった人もいると思うので、IELTSの基本知識について紹介します。
もうわかってる人は飛ばしてください。
IELTS:International English Language Testing System
日本ではまだそれほど認知度が高くないです。
IELTS(アイエルツ)とは、International English Language Testing Systemのそれぞれの単語の頭文字です。
日本でもおなじみのTOEICや英検などのような、英語の技能を測るテストです。
IELTSは、
ジェネラル(General)とアカデミック(Academic)の2種類にわかれています。
目的によってどちらのテストを受けるかが変わり、内容も少し異なります。
それぞれ
カナダの移民に必要なのは ジェネラル(General)
カナダの大学入学に必要なのは アカデミック(Academic)
といった感じです。
IELTSの採点方法
IELTSには、合格・不合格があるわけではなく、バンドスコアと呼ばれる1.0ー9.0までの数字で点数がつけられます。
テストは4項目で構成されています。
リスニング(Listening)
リーディング(Reading)
ライティング(Writing)
スピーキング(Speaking)
それぞれの項目でバンドスコアが付き、オーバーオールバンドスコアと呼ばれる総合スコアも付きます。
テストのスコアは受験日から13日後以降、オンラインで確認することができます。
公的に使用できる成績証明書(紙)は後日、自宅に送られてきます。
この成績証明書は2年間有効です。
IELTS技能別の試験内容
ここからは、各技能別に見ていきます。
IELTSのリスニング(Listening)
IELTSのリスニング(Listening)試験
IELTSのリスニング試験は4タスクから成る30分の試験です。
GeneralとAcademicでは、全く同じ内容になります。
Academicだから難しい、といったことはリスニングにあってはありません。
IELTSのどの項目も共通して言えますが、セクションが進めば進むほど、徐々に内容が難しくなっていきます。
リスニング試験の場合は、音声がどんどん流れていきます。
ライティングやリーディングのように、自分のペースでこなしていける試験ではありません。
もしわからなかったらその項目は潔く諦めて、切り替えて次の項目に備えることが重要だと思います。
IELTSのリスニング(Listening)問題例
覚えている範囲では
・教授に質問をしに行ったときの会話
・電話でのコンサートチケット予約
・大学のプロジェクトの進め方についてグループディスカッション
などが出題されました。
最初は一対一の会話が何個か出題されたあと、2人、3人と人数が増えていきました。
IELTSのリスニングのちょっとしたコツ
- 日付や時間:コンサートチケットの予約、待ち合わせの時間などは、最初に提案されたものは都合が悪く、2度目に言ったものが正しいというくだりが多い
覚えておくといいと思います。
IELTSのリーディング(Reading)
IELTSのリーディング(Reading)試験
それぞれ3つのタスクで構成されており、1時間の試験です。
IELTSのリーディング試験は、GeneralとAcademicで試験内容は大きく異なります。
いずれもタスクが進むごとに難しい内容・長くなっていきます。
よって、各タスクに使う時間を自分で管理する必要があります。
GeneralとAcademicどちらも共通して出題されると思われるのが
- 見出しを選ぶタスク
- 続く文章が正解・誤り・どちらでもない から選ぶタスク
私のときは、どちらも出ました。
この②に関しては、英語でいうと
TRUE
FALSE
NOT GIVEN
となるのですが、NOT GIVEN が要注意
こればっかりはやって慣れるしかありません。
またAcademicでは、各タスクで医療系や法律系など、少し専門的な用語でてきたりもします。
IELTSのライティング(Writing)
IELTSのライティング(Writing)試験
試験時間:1時間 | General | Academic |
タスク1:150語 | 手紙・依頼文 など | グラフの分析・図解の説明文 など |
タスク2:250語 | エッセイ(一般的な題材) | エッセイ(大学進学や就職に適した題材) |
IELTSのライティングはそれぞれ2つのタスクで構成されている1時間の試験です。
リーディング同様、GeneralとAcademicで試験内容は大きく異なります。
タスク1の方が短めのライティング、タスク2が長めのライティングとなります。
いずれもタスク1よりタスク2の方が難しい内容となっていきます。
IELTSのライティングの試験は、自分の手で全て書く必要があります。
単語のスペルや文法はもちろんのこと、エッセイの構成がしっかりしている必要もあります。
IELTSのスピーキング(Speaking)
IELTSのスピーキング(Speaking)試験
試験時間:15分程度 | General/Academic |
パート1 | 自己紹介 など |
パート2 | 与えられたトピックに関する質問 |
パート3 | パート3の深堀り質問 |
IELTSのスピーキング試験は3パートから成る15分の試験です。
GeneralとAcademicでは、全く同じ内容になります。
リスニング同様、Academicだから難しい、といったことはありません。
最初は軽い自己紹介から始まり、徐々に質問の難易度があがっていきます。
IELTSのスピーキング(Speaking)問題例
覚えている範囲では
・簡単な自己紹介
・天気の話
・湖でのアクティビティでやってみたいこと
ーなぜ?
ーなぜこれまでやったことがなかったのか
・船旅は好きか
ーなぜ?
ー飛行機との違いはなんだと思う?
ー船旅のメリットデメリット
などでした。
基本、自分が答えた内容に対して
「なぜそう思うのか?」
という質問をされるので、嘘を言うとあとからだんだん苦しくなります。
余計なことを考えることを避けるために、嘘を言わず本当のことを話すべきだと思います。
IELTS受験前に知っておきたいこと
IELTSの当日は体力勝負
IELTSはかなりボリュームのあるテストと言えると思います。
4項目あるので、この試験はとにかく長いです。
1日がかりの試験となると思っておきましょう。
この試験の注意点として、
途中トイレに行ったら戻ってくることができない
ということだけ頭に入れておく必要があります。
トイレが近い人は、当日水分は控えめにするのがよさそうです。
私はスピーキングの試験が朝の8時半から行われて、その後午後から他の3項目の試験を行うという日程となりました。
受験者の数によってはスピーキングだけ別日になることもあるようです。
<h3リスニングがくせもの
IELTSは世界各国の訛りを採用した試験です。
IELTSといえば、訛りのあるリスニングでご存知の方も多いと思います。
いつも聞いている英語とはまるで違うものになる可能性があります。
アメリカンイングリッシュはリスニングテストではまず出ない思っていいと思います。
つまり
既に英語圏に住んでいたとしてもリスニングはしっかり対策する必要があります。
まとめ
- IELTS ってどんなテスト?
- IELTSって具体的にどんな問題がでるの?
- これから海外でIELTSを受けるけど、試験ってどんな感じに進むの?
私がIELTSを受験した時は、これらの情報があまりありませんでした。
これからIELTSを受験する予定の人
大学入学のためにIELTSの受験が必要な人
これらの人たちへの参考となれば嬉しいです。